🌎24年1H、国内調達額は618.3億円#75

🌎24年1H、国内調達額は618.3億円#75

おはようございます。

📈24年上半期は国内Climate Techスタートアップが618.3億円を調達しました。トレンドについては、以下をご参照ください。

今週は自然保護、自動運転スタートアップが資金調達を実施したと発表しました。

また、東大FoundXが、スタートアップが使える補助金リストはこちらから!


☝️1Hは2023年同期に比べ、約45.6%増加

  • 投資額の増加: 2024年上半期の総投資額は前年同期に比べて約45.6%増加し、618.3億円に達しました。ドル立てで計算すると約28%の増加です。
  • 取引件数の減少: 取引件数は34件で、2023年上半期の45件から減少しました。これは、国内投資件数の減少を意味していますが、個々のプロジェクトがより大規模で資金集約型に変化しつつあるとも言えます。比較的大型のシリーズB以降の案件が続いたことにより、全体の調達額が大きくなりました。

2024年第二四半期は、前年同期(222.1億円)に比べて投資額が増加しています(約14%増)。取引件数は14件から11件にとどまりました。(以下のグラフ参照)。

‼️素材産業と電力グリッドの脱炭素化に関する投資状況

2023年からの状況:

  • 多くのスタートアップが2023年初頭以降、次の資金調達ラウンドを行っていません。特に素材産業の脱炭素化では、投資家が慎重なアプローチを取っており、技術の成熟度や市場需要の不確実性が影響していると見られます。
  • 電力グリッドの脱炭素化は重要な分野ですが、既存インフラの改良に時間と資金がかかるため、国内スタートアップの資金調達が停滞しています。

📋2024年上半期に資金調達を行なった事業

2024年上半期に資金調達を行ったスタートアップの事業は、下記の通りです:

🌎海外スタートアップへの投資

Climate Techに対する注目は日本でも高まっているものの、近年、日本のファンドは海外のClimate Techスタートアップへの投資を増やしています。このような動きは、商社系CVC、石油、電力会社のCVCの間で特に見られています。国内での投資案件が少ないため、海外の技術を狙う方針をとっていると見られます。

💰国内投資ファンドのDry Powder保有状況

日本国内では、投資ファンドがClimate Tech 分野の投資に充てる資金が増加しているものの(2022年比)、それに対応する成熟したスタートアップの数が不足している状況です。Climate Tech Japanのデータ(※詳細はDeal Trackerから)によると、現在、日本のサステナビリティおよびClimate Tech 関連ファンドは総額900億円前後のドライパウダーを保有しており、成熟したスタートアップの育成が求められています

Dry Powder:投資家のコミットメントのうち、まだ投資されていない運用資金のこと。(手元資金、待機資金)


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💵今週の資金調達

💦「自然との共生をドライブする」をミッションに掲げるNatureは、脱炭素化支援機構を引受先とするシリーズDラウンドで、約12.2億円の資金調達を実施したと発表しました。

📉生成AIを活用した完全自動運転車両の開発に取り組むTuringは、X&KSKをはじめとした複数の投資家からの出資により、プレシリーズAラウンドで総額45.4億円の調達を実施したと発表しまた。


‌⛳️ファンド設立・買収・IPO

💴環境エネルギー投資は既存投資先への投資及び成長支援を目的としたEEIBooster1 を組成したと発表しました。


📰今週のニュース

☑️エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は28日、2030年までの事業開始を目指すCCS(CO2分離・回収)事業9案件を、令和6年度経済産業省が管轄する事業の一環である「先進的CCS事業」として選定したと発表しました。

🔝バブル経済後の日本企業では新ガバナンス改革を進めようとしています。ブルームバーグによると、TOPIX500企業のほぼ半数が2021年以降に新しいCEOを任命しています。平均年齢は62歳です。

🕵️IMFはよると2023年で2,500件以上の産業政策介入がありました。そのうちの三分の二以上が貿易を歪める可能性があり、外国の商業的利益(Foreign Commercial Interest)に対して差別的であったと見られます。

🇺🇸バイデン米大統領は5日、11月の大統領選での再選を断念するよう求める声を退けるとともに、トランプ前大統領との先月27日の討論会での低調なパフォーマンスが選挙戦に大きなダメージを与えたとの見方を否定しました。バイデン氏が自身にとって最大の政治危機に誠実に取り組んでいないのではないかと懸念する民主党関係者もおり、こうした姿勢は不安をさらに増幅させるリスクがあります。


📣今週のイベント

✋超リアルなClimate Tech業界の話、キャリア/転職 編7月30日、E&EコミュニティとSpiral Capitalがタッグを組み、エナーバンク 桑原さん、エマルションフローテクノロジーズ 江達さん のキャリアを紐解いていきます!詳細はこちらから!


以上、日本や世界でのClimate Techに関する情報をご紹介しました。来週は祝日の月曜日にCTJもお休みをいただき、次の配信は7月22日になります。

climate techに関する新しいアイデアや、イベント、関心/興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。


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