🌎2023年上半期、国内投資額が324.5億円 #32
Happy Weekend!
6月22日Climate Tech Japan(CTJ)のコミュニティイベントが行われました。投資家、起業家それぞれもの目線で課題とこれから取るべきアクションについて話しました。ディスカッションした詳細は来週のニュースレターにて送りたいと思います。
📈2023年上半期 国内投資
CTJで上半期の資金調達の調査を行いしました。
Climate Techとは?
➗この調査には脱炭素技術を6つの分野に分かれて評価をしています。まずは交通の脱炭素化、電力グリッドの脱炭素化、食品への排出量制限、素材産業の脱炭素化、自然資源の保護と本当に排出量削減できない産業について炭素除去技術が含まれています。
なお、これらの中にあるほとんどの技術は普段の投資仮説で投資できないということがあり、特別に政策だけではなく、金融商品が必要かと思われます。そのためにClimate Fintechが入ってきます。
☝️合計54件数の資金調達が行われました。13件の資金調達額が非公開でして、41件で324.5億円の資金調達が行われました。エネルギーと交通の投資件数と1件数あたりの資金調達額が高いと見られます。逆にFoodおよび食品の排出量制限の分野でValuationが小さいと見られます。Climate フィンテックにも投資が増えてきています。
⏱️資金調達の各ステージにおける資金調達を見てみるとSeed /Earlyの方が投資件数が多い、レートステージの投資件数が少ないというのは国内市場はまだ至ってないと言えます。
💰少し視点を変えて見ましょう。日本国内に新しく設立されたファンドでClimate Techに特化ファンドが数ほど出ました。また、Climate Techを対象領域としたGeneralist VCも数ほど出ています。Climate Techに特化したファンドの最低目標額は910億円になります。
これから下半期もClimate Tech投資を注意深く見ていきたいと思っております。
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📰今週のニュース
🏭ノルウェーのNorsk Hydro ASAは、世界で初めてグリーン水素を使用してアルミニウムを製造しました。スペインのナバラ州にある押出成形工場で、天然ガスに代えてグリーン水素を使用したテストを行ったと、木曜日の声明で発表しました。
🛑大手総合商社の双日は17日、小樽市と後志管内余市町にまたがる国有林で計画中の陸上風力発電所事業について、中止すると発表しました。地域住民から建設反対の声が上がっていることに加え、資材の高騰で建設費が膨らんだことを理由に挙げています。
🤖Ko-Bold Metalsはアマゾン創業者Jeff Bezos、ビルゲ-ツ、Jack Maなどから資金調達を実施しました。同社は人工知能(AI)を使用して銅やリチウム、コバルトなどの金属を探査する企業です。
💵今週の資金調達
🌱合成生物学により、植物由来の希少成分を微生物で発酵生産しているファーメランタは、Beyond Next Ventures、Angel Bridge、Plug and Play Japanから総額2億円の資金調達を実施したと発表しました。
💧水問題の構造的な解決に挑むWOTAはシリーズBラウンド資金調達において、計31社及び個人投資家に対して第三者割当増資を実施し、目標金額の資金調達を完了したと発表しました。
✈️航空運航最適化ソフトウェア「Weave」の開発を行う NABLA Mobilityは、プレシリーズAラウンドにおいて、既存投資家であるインキュベイトファンドに加え、The Boeing Company、DNX Ventures、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、および個人投資家などから調達を実施し、総額約3.2億円の資金調達を実施したことを発表しました。
🌎"地球内外の惑星間の行き来を「当たり前」にする"をビジョンに掲げ、天体への(再)突入技術を活かした宇宙利用サービスの提供を目指すBULLは、Pre-seedラウンドにおいて、帝京KITT-1号投資事業有限責任組合及びWing2号成長支援投資事業有限責任組合から総額1億500万円資金調達したと発表しました。
🗓イベント
☘️2023 年度シンポジウム「Climate Tech の最前線」:7/9(日) 13:00-オンライン及び新宿区戸塚町1丁目103−18 早稲田大学 小野梓記念館にて開催される予定。スタートアップxエンタープライズの新たなビジネスモデルを探るイベント。詳細はこちら!
🏢<E&Eコラボ企画!> 不動産の脱炭素イニシアティブ「CRREM」: グローバル機関投資家が語る世界の都市の脱炭素化!:7/10(月) 17:00-19:30 オンライン及びCIC Japanにて開催される予定。機関投資家の不動産アセットマネジメントによる脱炭素アプローチのための世界的なイニシアティブ/ツールであるCRREM(Carbon Risk Real Estate Monitor)の活用事例と、グローバル機関投資家が世界の各都市で取り組む不動産からの脱炭素事例を日本の不動産プレーヤーや環境スタートアップの皆様へご紹介するイベント。詳細はこちら!
💡公募
📑K-NIC スタートアップハンズオンプログラム:Kawasaki-NEDO Innovation Centerは、ディープテック領域で具体的な技術シーズがあり、研究開発要素のある事業で起業を目指す方を対象にした「K-NIC Startup Hands on Program(スタートアップハンズオンプログラム)」の募集を開始しました。応募締め切りは6月29日まで、詳細はこちらから!
以上、日本や世界での気候変動に関するイベントや機会をご紹介しました。新しいアイデア、イベントや公募、関心・興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。
それでは、良い一週間をお過ごしください!
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