🌎GX基本方針閣議決定、 今週のClimate Tech #14

🌎GX基本方針閣議決定、 今週のClimate Tech #14

Happy Friday!

政府は2月10日、「グリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた基本方針」を閣議決定しました。これにより、脱炭素化と電力の安定供給を両立させるため、いくつかの政策が設置されています。本国会に提出見込みで、法改正を進める方針です。

GX基本方針の中身は?

このGX方針により、
‌‌💵政府と民間で150兆円以上の脱炭素化投資が推進され、20兆円規模の政府投資を財源確保する「GX推進法案」も決定されました。

🏦「GX経済移行債」という新しい国債も発行され、企業の二酸化炭素(CO2)排出に金銭負担を課す「カーボンプライシング(CP)」導入により償還財源が調達されます。‌‌

⚡️次世代型原発の導入について、「廃炉が決定された原発の敷地内での建て替えを対象とする」と記載されています。これにより、原発の新増設・建て替えを凍結してきた政府方針が改められます。また、既存原発を可能な限り活用するため、「原則40年、最長60年」の運転ルールも見直されます。安全審査などによる停止期間を算入しないことで、事実上60年を超える運転を認める方針です。

また、Forbesから、クライメート・テックにおいて、ソフトウェアまたはハードウェアだけに投資するのはどちらも間違っている、とする興味深い記事が出ています。ぜひご一読ください。

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📰今週のニュース

🌳EUでは、温室効果ガス排出のネットゼロに取り組む欧州産業を支援するため、「グリーンディール産業計画」が提案されました。

🪙インパクト志向金融宣言は、一年間の活動及び進捗を取りまとめた「インパクト志向金融宣言 プログレスレポート 2022」を発表しています。

💰東京都小池知事は、脱炭素化を推進するファンドの創設を発表、計150億円を出資するとしています。‌             ‌


💵今週の資金調達・ディール

🔋自然エネルギーの普及や蓄電・送電技術の新規事業を展開するパワーエックスが、7.5億円の資金調達を実施しました。

🥓再生可能資源でありつつ多様な加工性を持つことで注目される新しい絹タンパク素材の開発に取り組むながすな繭が、7500万円の資金調達を実施しました。

⚡️核融合からクリーンエネルギーを生成する画期的な方法を模索しているNT-Taoが、2200万ドル(約29億円)の資金調達を実施したと発表しました

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今週のファンド設立

ちゅうぎんキャピタルパートナーズは、社会課題や環境問題の解決に貢献する企業やプロジェクトを投資対象とする40億円規模の「ちゅうぎんインパクトファンド」を設立しました。

インキュベイトファンド出身の神谷遼多氏が独立し、10億円近くの脱炭素などを支援する新しいファンドを立ち上げました


💡公募

🌊Katapult Oceanは、海洋系スタートパップを支援するオーシャン・アクセラレーター・プログラムを開催します。詳しくはこちら

🧑🏻‍🏫クライメート・テック・ベンチャースタジオのMarbleは、クライメート・テックで起業したい人を投資フェーズまで支援するプログラムの参加者を募集しています。詳しくはこちら

👩🏽‍🔧三菱UFG銀行は、「東京から始まる、世界のネットゼロ」というテーマでMUFG ICJ ESGアクセラレーターを開催、脱炭素社会に貢献するベンチャースタートアップ企業やプロジェクトを募集しています。詳しくはこちら


🗓️イベント

You & I in Sustainability Vol.2:Energy Tech Meetupは、2月16日にVenture Cafe Tokyoにて「You & I in Sustainability Vol.2」というイベントを東京現地に開催します。詳しくはこちら

温室効果ガス可視化の未来像:Intralinkは、2月16日に東京の新橋オフィスにて「温室効果ガス可視化の未来像」というイベントを開催します。詳しくはこちら

New Japan Summit:国内外の脱炭素テクノロジー(ZET:Zero Emission Technology)関連スタートアップ等との協業、まちづくり・地域産業への技術導入をテーマに、New Japan Summitが京都に3月2日〜3日に行なわれる予定です。参加申し込みと詳細はこちらから


💡
今週のキーワード:デカップリング(decoupling)
日本語に訳すと「分離」を意味するこの言葉。気候変動の問題においては、経済成長とエネルギー消費の分離を意味します。 経済が成長するにつれてエネルギーの消費も大きくなる、というのが従来の考え方でしたが、この2つをこれまでにない方法、たとえば資源の再利用や再循環、産業構造の改革、といった手段で分けて考えられるようにしよう、というのがこの考え方のベースにあります。

以上、日本や世界での気候変動に関するイベントや機会をご紹介しました。新しいアイデア、イベントや公募、関心・興味のあるトピックがあれば、ぜひClimate Tech Japanにまでお寄せください。

それでは、良い一週間をお過ごしください!


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